vmwaredsp alsa backend

夏頃作ったものですが、安定して使えているので公開してみることにしました。http://www.honeyplanet.jp/vmwaredsp-1.3_alsa_d3.tgz

intel8x0などのサウンドチップの載ったノートでvmwareを使うと、/dev/dspをマルチプルオープンできないためにvmwareからサウンドが使えないということがよくあります。alsaにはdmixというソフトウェアミキサーがあり、擬似的にマルチプルオープンを実現していますが、oss互換レイヤー経由ではdmixに対応しないらしく、vmwareでの問題を解決することはできていませんでした。

vmwaredspはvmware any-any patchで有名なPetr Vandrovecさんの作ったvmware用ソフトウェアサウンドバイスで、libvmdsp.soというライブラリをプリロードすることで、vmwareから/dev/dspへのアクセスをバックエンドのartsまたはesdにリダイレクトします。これらのサウンドサーバはalsaが標準でdmixを提供している今、メリットがほとんどないのですが、残念ながらvmwaredspはalsaを直接叩くことができなかったため、プロセス起動の不便や音質の問題など、いろいろ我慢して使わざるを得ませんでした。

そこで新たにalsa用のバックエンドを追加したのがこのソフトウェアです。インストール後、vmwarealsaという起動スクリプトを使ってvmwareを起動すると、バックエンドとしてalsaのネイティブインターフェースを使ってサウンド出力を行います。これはdmixが有効なので、ホストOSでサウンドを使用中でもvmwareからサウンド出力ができます。